静電気を応用し、あらかじめ接着剤を塗布した布地や他の基盤に、短繊維(パイル)を植え付けることを静電植毛、電着植毛あるいはフロック加工といいます。一つの電極に対し接着剤を塗布した基材を対電極となるようにセットして、これに直流高電圧を印荷し、この電極間にパイル材を供給すると、クーロン力によってパイルが電気力線に沿って飛翔し基材表面に突き刺ささります。このようにして布地全面、あるいは、自動車部品等の表面に短繊維を垂直に植毛することができます。
静電植毛は、「加飾」と「機能」の二つに分類され外観意匠の高級感を演出する装飾と製品の機能を生かす断熱・消音・乱反射防止・結露防止・摩擦制動等の効果があります。